子犬との暮らしをはじめる前に知っておきたい7つのこと

子犬との暮らしをはじめる前に知っておきたい7つのこと

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コロナウイルスの影響で自宅で過ごす時間が増え、ペットを飼おうかと考えている方が増えているというニュースを見ました。

ペットがいると本当に幸せです。癒しです。ただ、それ以上の大変さもあるかと思います。

実際、私は愛犬ブランが子犬の頃に育犬ノイローゼになり、苦労しました。2歳になった今も心因性の皮膚トラブルで毎日格闘しています。

お迎えする子がおとなしい性格とは限りません。・・
もしかしたら、一生付き合っていかなければいけないような病気を患うかも・・

動物を飼うということは、かわいいばかりではなく、大変なことがたくさんあります。

これから犬を迎えようと思っている方、犬を迎えたばかりの方に、僭越ながらこれまでの私の失敗談や経験から犬を飼うにあたって学んだ『子犬を飼う上で知っておくべき』と思うことを書いてみました。

何か参考にしていただけると幸いです。

❶ どんな犬がいい?家族に迎える犬の『犬種の性質』を知ろう。

犬にはそれぞれ犬種によって性質(性格・特徴)があります。

人懐っこい犬、吠えやすい犬、運動が必要な犬、警戒心が強い犬、頭のいい犬・・。

もちろん個体差があって、その性質が当てはまらない子もいます。

それでも、犬を飼う前にその犬が「本来持っている性質」を知っておくことはとても大切だと思います。

迎える犬は自分のライフスタイルにあう犬種だろうか?マンション暮らしなのによく吠える犬種を選んでしまったり、あまり散歩の時間が取れないのに運動が必要な犬を選んでしまったり・・。

それでは犬も飼い主さんも不幸です。

例えば、最近人気の柴犬などの日本犬はスキンシップを好む犬種ではありません。しつけの仕方も他の犬とは違ってコツがいるようです。愛玩犬といわれるトイプードルのように撫でたり甘えられたりといった生活を理想とするなら、柴犬は不向きと言えるかもしれません。また、短足でかわいいダックスは吠える子が多いです。ぬいぐるみのように可愛いポメラニアンも警戒心が強くやや神経質な性格なので、吠える傾向にあるようです。

柴犬
飼い主に従順だけどツンデレと言われる柴犬

犬を飼おうと決めたらまず、犬種の性質を調べてみましょう。本やネットで検索した犬種紹介には良いところばかりを紹介してあることも少なくありませんが、その犬種に詳しい人(ブリーダーさんなど)に話を聞いたり、専門書で調べるなどしてどんな犬種なのか予め理解しておくことをおすすめします。

【無駄吠えが少なく、比較的飼いやすいと言われる犬種】
キャバリア
以前飼っていましたが、本当に穏やかでほとんど吠えません。
シーズー
穏やかな子が多いようです。おじいちゃん、おばあちゃんがよく散歩しているのを見かけますね。
キャバリアキングチャルズスパニエル
穏やかな性格で飼いやすいキャバリア
【ペットショップで「おとなしい」にはご注意を!】
ペットショップで抱っこした時はおとなしかったというのは、その子の本質の性格とは異なる可能性が。慣れない環境に戸惑っているだけかもしれません。実際に我が家のブランも最初はとってもおとなしかったですが、すぐに本性が顕に。吠える・噛む・暴れると大変な日々で育犬ノイローゼになりました。

わたしの育犬ノイローゼの日々はこちら。

ミックス犬の性質について

最近人気のミックス犬。純血種ではなので血統証が無いにも関わらず、ペットショップでは高値がつくほど。

ミックス犬の場合は、掛け合わされている犬種のそれぞれの性質をみるといいようです。

先日見たNHKの犬を飼う企画の番組で紹介されていたラブラドゥードル。スタンダードプードルとラブラドール・レトリーバーの交配から作られた犬種ですが、その子犬達の性質(性格)は同じ兄弟でもそれぞれ異なっていました。

ヤンチャで元気いっぱいの子はプードルの性質を、おっとりとした性格で飼い主に従順な子はラブラドールの性質を引き継いでいるとか。

ミックス犬
※ラブラドゥードル イメージ

我が家のブランもキャバリアとトイプードルのミックスですが、ブランの場合はプードル寄りかなと感じています。頭が良くて抜け毛が少なく、元気いっぱいでよく吠える(笑)。はじめて経験するヤンチャぶりに四苦八苦しましたが、成長と試行錯誤のしつけの甲斐あってか、今では噛んだり暴れたり、吠えたりすることなく過ごしています。

ミックスの場合は、ある犬種の性質が強く出たり、掛け合わせ全ての犬種の性質を受けつだりと様々なようです。

❷ 子犬のうちにできるだけたくさんのことを経験させる。

犬の3週齢から16週齢頃は子犬の成長にとって何よりも大切な『社会化期』と言われています。この時期に人間社会で暮らすための十分な経験をさせてあげないと、成犬になってから問題行動を起こすようになってしまいます。

『子犬の頃の経験が、その子のその後の性格を大きく左右する』といっても過言ではありません。

社会化期には他の犬と挨拶をする、一緒に遊ぶ、子供から大人まで老若男女と楽しく触れ合う、バイクや車、自転車と何事もなくすれ違うなど、人間社会で共存する上で必要なあらゆる経験をさせてあげましょう。犬の社会化には毎日の散歩が最適です。体を動かしながら土や草に触れ、匂いを嗅ぎ、様々な音を聞くなど五感をフルに使ったいい刺激になります。

ご挨拶
散歩で会うワンちゃんと挨拶の練習

ワクチン接種前のワンちゃんは抱っこでお散歩をするだけでも刺激になります。抱っこが楽になるドッグスリングなどを使うと便利ですよ。

子犬の社会化期にできれば慣らしておきたい日常のチェック項目

その際にトラウマになってしまうような恐い経験をしないようにご注意を。子犬の頃はいきなりドッグランなどに連れて行くのもおすすめしません。ドッグランは他のワンちゃんに十分に慣れてからにしましょう。何事もゆっくり時間をかけて経験させてあげてください。

【他のワンちゃんに慣らすなら犬の保育園(幼稚園)がおすすめ】
小さいうちに犬の保育園へ通うことはとてもいい経験になると思います。プロのトレーナーさんが子犬の性格を見極めた上で、合いそうな子同士で交流をさせてくれます。安全に配慮された中で他の犬と遊んだり一緒に過ごすことができるので「犬」に対する恐怖心がなくなり、散歩中に吠えたり怖がって逃げたりといった心配が少なくなるはずです。

犬の保育園(幼稚園)の詳しい効果についてはこちら。

❸ 体罰のようなしつけは絶対NG!

私はこれまでブランを入れて犬を4匹飼ったことがあります。ブランの前の子まではしつけについてあまり意識せず、おすわりや待て、トイレのしつけ程度しか行っていませんでした。あとはほぼ自由。

それで特に問題なく寿命を全うしてくれました。

ところが、ブランは違っていました。マンションなのに大きな声で吠えまくり、血が出るほど噛まれ、家具や洋服、電気コードまで噛みまくり。

「どうしたらいいんだ!?」と様々なしつけの方法を調べ、片っ端から試す日々(>_<)ネットにはたくさんのしつけの方法が紹介されています。その中には軽い体罰のような方法も。「甘噛みしてくる子には手を喉の奥まで突っ込む」や「鼻の頭を指で弾く」「ひっくり返して押さえつける」「マズルを掴む」など・・

どれも結果は逆効果でした。
痛めつけるような方法は逆上して、余計に悪化。
なによりかわいそうでした・・(ごめんね)

そして、これらの体罰のようなしつけは犬との信頼関係が無くなってしまいます。

まだ家に迎えたばかりの子犬の頃は、しつけよりもたくさんスキンシップをとって遊んであげてください。大変ですが、子犬の時期はあっという間。元気なのは子犬らしさと思って楽しんでみてはどうかなと思います。

まずは叱ることを止め、飼い主さんを好きになってもらうことから始めてみましょう

おもちゃで遊ぶ子犬期のブラン

だだし、どうしても自分では対処できない問題行動があるようでしたら早めの対処が必要かもしれません。月齢が若いほど改善が早いようです。1歳を過ぎてからでは難しくなるケースもあるようなので、心配な方は信頼できるプロに相談されてみてください。
【おすすめのブログ】
私が育犬ノイローゼの頃に出会ったブログ。東京のペットショップUGDOGSの店長さんのブログです。犬はおとなしい子ばかりではなく、しつけの大変さや難しさというものがよくわかります。犬を飼う方に是非読んでいただきたい内容です。

❹ 犬と接するときは毅然とした態度で。

子犬のころは叱らずに好きになってもらうことから始めましょうと言いましたが、甘やかすという意味ではありません

これまで色々な方のしつけの本を読んだり、数名のトレーナーさんから指導してもらいましたが、共通して言われていたことが“毅然とした態度で接する”でした。以前お世話になったトレーナーさんからいただいたアドバイスでは、犬のとの最適な接し方とは「中学生の子に接するくらいの感じ」。

我が子同然にかわいくてついつい幼子のように接してしまいますが、犬とはある程度の距離感が必要のようです。

かまいすぎない』『常に視線で追わない』。

犬も心を病みます。かまいすぎや過度の心配はストレスになるそうです。

我が家のブランは現在、心因性と思われる舐め癖を発症中です。これはもしかしたら子犬の頃の接し方に問題があったのかもしれないな・・と思うことも。吠えないかな? おしっこ大丈夫かな? いたずらしてないかな?といつも監視し、かまいすぎていたかもしれないと反省しています。

これから犬を迎える方はかまいすぎに注意し、毅然とした態度を心がけてみてください。

❺ トイレを覚えるまではトイレの場所は複数箇所に設置する。

私がそうだったんですが、最初からトイレの位置を1箇所に決めてしまっていました。

ケージでお留守番
うちに来たばかりの頃のトイレはサークル内のみでした。

トイレの仕草をしたら誘導し、ちゃんとできたら褒める!これが子犬に繰り返し教える『基本のトイレのしつけ』かと思いますが、ちゃんと決まった場所でするようになるには少し時間がかかります。

我が家のブランも、うちに来た当初はトイレ以外あちこちでしていました。トレーナーさんからは「おしっこをする場所全部にトイレシーツを置くようにしてください。」と言われました。

最初は部屋中トイレシーツだらけ。でもその数はだんだんと減っていき、1ヶ月もしないうちに本丸のトイレだけになりました。ブランは吠える・噛む・暴れると大変でしたが、トイレだけは比較的スムーズに覚えてくれたかと思います(^^;)

覚える期間には個体差がありますが、トイレの場所を大きく広げたり複数の場所に設置するなど、トイレを1箇所にこだわらないことが成功のポイントと言えそうです。

トイレを失敗しても叱ってはいけません。叱られると「用を足すことがダメなんだ」と勘違いし、隠れておしっこをするようになってしまいます。失敗しても黙々と片付け、成功した時は思いっきり褒めてあげましょう。ご褒美のおやつも効果ありです。

トイレをはみ出すようになった時の対処法はこちら

❻ 子犬の頃のフードは体調を見ながら食べたいだけ与える。

子犬の頃はガツガツとすごい勢いでごはんをよく食べます。あっという間に食べ終えてしまい「足りたかな・・」と気になるほど。

色々な書籍を読んでいると、子犬の頃はある程度食べたいだけ与えても良いという記事を目にします。フードの袋に記載されている量をきっちり守って与えがちですが、それでは量が足りていない可能性が。

私も最初は規定量を守って与えていましたが、ある日獣医師に「もう少し太らせた方がいいよ」と言われました。

たくさん食べさせていても、必要がなくなると自然と食べなくなるとか。

ブランもそうでしたが、実際生後6ヶ月ごろからあまり食べなくなりました。これは急速な成長が終わった時期にあたるようです。

成犬になると肥満になってしまうので、食べたいだけ食べさせるわけにはいきませんが、子犬の時期は量を制限せず、食べたいだけ食べさせる方が体づくりには良い効果がありそうです。一日のごはんは数回(3〜4回)に分けて与え、獣医師と相談しながら便の状態などをみつつ、量を調整してあげるといいかもしれません。

【便の状態から見るフードの適量のおおまかな目安】
便が硬い・・フードの量が足りていない
便が柔い・・フードの量が多く消化不良を起こしている

大切な成長時期なので、ごはんの量が足りずに十分な体づくりができなかったということがないようにしてあげたいですね。

キャバプーブラン
子犬の頃はたくさん食べて、よく寝て、よく遊ぶ。

❼ 犬を飼うのはお金がかかります。

犬を飼うと当然のことながらお金がかかります。生涯にかかる費用は約200万円という試算も。大型犬は小型犬に比べると費用が割増になるため、さらに負担が増えます。

我が家のブランはプードルの毛質なので、よく伸び、毛玉も出来やすいです。そのため1、2ヶ月に1回はトリミングに行かないといけません。「プードル貧乏」という言葉を聞いたことがありますが、確かにトリミングだけでも頻繁にお金が飛んでいきます・・

他にもフィラリアのお薬やワクチンの予防接種代・・病気をすれば多額のお金がかかることもあるかもしれません。ブランはアレルギーや心臓肥大疑惑、真菌症や包皮炎を患ったりと我が家に迎えてからずっと何かしら病院にかかっています(^^;)

知り合いのワンちゃんは13歳の老犬ですが、毎月の心臓病のお薬代が4、5万かかっているそうです。保険に入っていないから全額実費で大変と話されていました。

ペットの保険加入には賛否ありますが、私はブランが病気がちということもあって、加入していて良かったと思っています。

ペット保険は必要!?私が保険に加入した理由についてはこちら

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さいごに

『子犬との暮らしをはじめる前に知っておきたい7つのこと』でした。

せっかく家族に迎えたのに「こんなはずじゃなかった」と悩む飼い主さんがいなくなることを願って、私が経験したこと、勉強したこと、見聞きしたこを元に記事を書いてみました。

つくづく思うのは、犬は人間と一緒だなということです。
気持ちがあって個性があって。
だから、しつけの仕方もひと通りではなく、その子その子に合ったそれぞれのやり方でないといけないんだろうなと。

私もまだまだ勉強中です。これからも試行錯誤しながらがんばります。

今回、主に子犬期の「知っておきたいこと」についてまとめましたが、年を重ねると病気や介護といった問題もでてきます。病気で苦しむ姿を目にしたり、痴呆で夜中に遠吠えや徘徊をするようになることも

これから犬を飼う方は「犬の十戒」を読んでみてください。犬目線で語られるメッセージが、これから愛犬を迎えるための心構えになると思います。

最後まで読んでいただきありがとうございましたm(__)m

さいごのさいごに・・
東京のペットショップUGDOGSの店長さんのブログも是非。こんなお店がたくさん増えたらいいなと思うショップです。犬って本当に個性豊かでいろんな子がいるんだなと思います。