東洋医学『ペットも人も元気になれる施設』P&Hへ行ってきました。
- 2020.08.04
- 皮膚疾患
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福岡を拠点に往診専門で鍼治療やマッサージなどの東洋医学を取り入れた診察をされている『オムニア自然療法ペットクリニック』の新しい施設としてオープンした『P&H -Paws&Hands-』へ行ってきました!
東洋医学などの自然療法を取り入れた動物病院で、診察はいつも予約でいっぱいです。ところが、ちょうど旦那さんの休みの日に予約の空きを発見!
舐め癖はあるものの、特にどこが悪いというわけではなかったので予約を入れていいものか悩みましたが、以前参加したセミナーで先生の講演を聞いて以来、ブランの体質を一度ちゃんと診てもらいたいなと思っていたので、思い切ってネットから予約を入れてみました。
診察していただいた結果は、体のあちこちに問題ありで、行ってよかったなーという感じです。
はじめての東洋医学による診察
獣医師の鈴木綾香先生は往診専門の東洋医学を取り入れた動物病院として『オムニア自然療法ペットクリニック』をされていますが、2020年春にペットも人も癒され元気になれる施設として、福岡県福津市に『P&H -Paws&Hands-』をオープンされました。
海に面した施設で、窓から見える風景がとっても素敵!癒されます。
私たちが行った日はあいにくの雨でしたが、天気の良い日はもっと気持ちいいだろうな〜♫
到着するとすぐに診察室へ。
完全予約制なので待ち時間がありません。
事前に問診票を提出していますが、ブランの気になる症状として以下を記入していました。
- 陰部、股、お尻を舐める(手足も)
- 涙が出る
- ハァハァ言う(呼吸が早い)
- 咳をする
- 草を食べたがる
- 朝方に嘔吐することがある
診察がはじまると早速いつもの舐め行動を開始したブラン。
一心不乱に舐めていました(^^;)
すると先生が「いつもこんな感じで舐めますか?」
わたし「はい、こんな感じです」
これは大変ですねということで、「ちょっと皮膚をみせてくれる?」と先生が近づくと「ゔぅーっ」と唸るブラン。
エリカラ装着決定。
まずは触診
全身を触ってみると肩周りや背中、足まわり腰回りなど筋肉の張りやこわばりがあるとのことでした。全体的に体が熱く、硬いそうです。
陰部〜足の内股、肛門周りをよく舐めていますが、その体勢も凝りの原因かな・・
犬が執拗に舐めるということは、その場所に何かしらの原因があることが多いそうです。
ブランが舐める陰部や足の内股は東洋医学でいうと肝(胆)の経絡。
東洋医学でいう「気・血・水」という3大要素の通り道のこと。経絡上の要所にあるのがツボになります。
【肝】に問題があると
イライラ
筋肉の痙攣(ピクつき)
目の充血
胸・脇・腹の張りや痛み
などの症状がでるそうです。
ブランは最近少し落ち着いてきましたが、子犬の頃からイライラ気味。脇や耳後ろなどをよく掻いています。そして、たまに寝ている時にビクッビクッと手足を動かします。これは、筋肉に血が巡っておらず、瘀血(血がドロドロ)の状態の可能性があるそうです。夢みてるのかな〜かわいいなー♡と呑気に見てましたが、放っておくとてんかんなどの痙攣発作を起こすようになることもあるそうで・・(ll゚Д゚)コワイ。また、私は全然気づいていなかったのですが、白目が充血していると言われました。
まさに【肝】に問題がある症状がででいました。
そして、背中のお肉をつまんでみると柔らかすぎるそうです。お水が溜まって、浮腫みが出ているとのことでした。
触診の次に見せていただいたのが、ブランの五臓のバランスを表す相関図。生年月日から算出されているそうで、それぞれに数字が記されていました。
生年月日診断というのが占いのようで、はじめは「どうなんだろうか」と思っていましたが、これが症状とぴったり合っていてびっくり。おそらく統計学による算出ではないかと思うのですが(違うかも??)、よく当てはまっていました。
数字はどれも「2」で揃っていることが一番バランスがいいそうです。
ブランの場合、「脾」が5!「腎」「肺」が0・・
「脾(胃)」が強いようです。
先生「食欲旺盛ではないですか?」
わたし「はい、いつも食べものを欲しがります」
先生「どちらかというと、固めの便で下痢をすることがほとんどないですよね?」
わたし「その通りです!」
ブランはうちに来てからこれまで、下痢をしたのは子犬の頃に2回程度しかありません。手づくりごはんにしてからだいぶ変わりましたが、それまではいつもコロコロしたウサギのうんこみたいな便でした。
そして、「脾」から「腎」へ矢印が向いていますが、「相克(そうこく)」という関係性になるそうです。相克とは抑制の働きをすることらしいのですが、ブランは「脾」が強すぎてバランスが悪いよう。「脾」の相克関係にあたる「腎」に影響が出ていました。
先生「おしっこの色が濃かったり、回数が多くないですか?」
わたし「濃いと思います。1日に何度もトイレに行きます。」
オシッコが濃くなる流れを説明していただきましたが、細かくは忘れてしまいました・・。「腎(膀胱)」に「脾(胃)」の熱が移ってうまく機能していないというようなことだったかと思います。膀胱にも熱がこもっているため尿の色が濃く、回数も多くなる症状がでているとか。
また、よく草を食べたがるというのは、胃熱があるためだそうです。
肝にも熱、胃にも熱、膀胱にも熱。
とにかく体全体に熱がこもっているみたいです。
どうりで、ハァハァいうはずですね・・。
はじめてのドッグスキャン
次にドッグスキャンをしていただきました。
【ドッグスキャン】
Dog-Scan®︎は、低周波音でワンちゃんの身体の周波数を読み取ることにより、ワンちゃんの身体の状態や心の状態を読み取ることができます。定期的にスキャンを行うことで、ワンちゃんの体調変化、アレルゲン、感情などを知ることができます。P&Hホームページより
現在の体の状態がわかるというドッグスキャン。臓器の悪い箇所が◼️や◆で表示され、他にも感情やオーラ、寄生虫やアレルゲンなどもわかるというすごい機械です。
感情がわかるってどうゆうことだろう・・バウリンガル的な?
診断は腰にベルトを巻くだけ。痛みなどもないようなのでじっとしていれば終わります。装着してすぐにピピピとパソコン画面に次々とデータが読み込まれていきました。
おぉ・・これがドッグスキャン。
いつも先生のブログで見ていたので密かに感動。
感情の項目出ていました!
『苦しいほどの恐怖』・・・どゆこと!?と驚きましたが、今の診察されている状況を怖がって出ているかもしれないそうです(^^;)
『飢餓の恐れ』・・いつもお腹がすいているらしい。常に何か食べてるくせに(笑)。さすが脾(胃)が強い!
すべての読み込み完了後に出たブランの診断結果は・・・あちこちに悪い判定がでていました・・(T T)
ブランは2歳ですが、この若さでこれだけ悪い箇所がでることはそうないそうで。食欲旺盛で血液検査などでも異常無し!どちらかというと健康体かと思っていましたが、そうではなさそうです・・・(・_・、) グスン
鍼とマッサージ
体が硬いと漢方などの効きも悪くなるとか。凝りや張りをほぐして気や血の流れをよくすることがまず大切だそうです。
鍼をさす瞬間はズンとするそうで、この日イライラ気味のブランが唸らないように、先生が鍼をさす瞬間はおやつで気をひきました。おやつ持って行っててよかった〜・・
はじめてだったので、弱め(?)の電気で。
終わるまでじっとしててね〜とちょっとヒヤヒヤしましたが無事に終了。
ブランは後ろ足の動きが悪く、前足に重心がかかって首や肩のコリや張りになっているらしいです。首や肩が凝り固まると気管が圧迫されて咳がでるとか。
ブランがよくする「カッカッ」と言う咳はこれが原因かもしれません。
その後は家でもできるマッサージのポイントを教えていただきました。
- 首の付け根のくぼみにリンパがあり、始めと終わりにここをマッサージ。
- 耳の付け根
- 脇に手を入れてほぐす(リンパあり)
- 肩甲骨まわり(イライラする子は念入りに)
- 肩甲骨のちょっと下(肝臓のツボ)
- 肋骨の最後の骨から背中につながる箇所(小腸のツボ)
- その少し下(腎臓のツボ)
- 足の内股のリンパ
- 後ろ足の腿や関節も優しくほぐす
特に下半身を触られるのを嫌がります。悪い原因がそこにあると痛みなどから嫌がる子が多いそうです。また、ブランは右の後ろ足の先が少し冷たいと言われました。触ってみると少しひんやりしています。血が末端まで巡っていなんですね・・。そして、体が硬い子にてんかんの子が多いそうなのでしっかりほぐしていこうと思います。
マッサージは散歩の前後に行うのがいいそうで、マッサージをしてから散歩に行くと体がほぐれてよく歩いてくれるとのことでした。
最初は唸っていたマッサージもしばらくすると大人しくじーっと。先生のマッサージが気持ちよかったのかな?(^^)
帰宅後、家でも暇さえあればマッサージするようにしていますが、下半身は相変わらず嫌がります。なので、旦那さんと協力しておやつをあげつつ二人ががりでマッサージ。
どんだけVIPだよ・・
薬膳指導と漢方の処方
薬膳指導もしていただきました。
熱がこもっていて浮腫みのあるブランに、湿気や熱を出してくれる「緑豆」「ハトムギ」「菊花」を購入。
清熱作用のものはこの時期だから使用できるそうで、今のうちにしっかり出し切れば冬が楽に過ごせるそうです。
その日の夜から早速ごはんに混ぜて食べさせています。食事にも熱や水を出す作用のある夏野菜を意識して取り入れると良いとのことでした。
さらに、漢方も体の熱をとる作用のあるものと水を出すものを2種類、1日3回服用します。
ペットのための東洋医学入門におすすめの書籍
今回診ていただいた鈴木綾香先生による著書はペットのための東洋医学を学びたい方におすすめです!愛犬のその何気ないしぐさは不調のサインかもしれません。飼い主さんの気づきで病気を未然に防げるかも!?まずは愛犬の体質を知ることからはじめてみましょう。
難しい印象の東洋医学ですが、わかりやすく書かれているのでスラスラ読めちゃいます。
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まとめ
今回初めて東洋医学の観点から診察をしていただきましたが、来てよかったと思います。
ブランに出ている症状は
- 陰部、股、お尻を舐める(手足も)
- 涙が出る
- ハァハァ言う(呼吸が早い)
- 咳をする
- 草を食べたがる
- 朝方に嘔吐することがある
これらは以下の状態が原因かもしれません。
- 熱がこもっている
- 水が溜まっている。
- 血がドロドロ(瘀血)
- 気の滞り
これらの要因を取り除いてあげる必要がありそうです。
熱がこもる体質かなとは思っていましたが、予想以上でした。
ドッグスキャンで出ていた悪い箇所がまだ未病だとするなら、これから病気を発症しないようにマッサージや食べ物で健康的な体づくりをしていこうと思います。
年齢が若い子は改善も早いそうです。
また凝りがひどくなったら鍼治療をお願いしたいなと思います。
気づくと約2時間。じっくり分かりやすく、たくさん説明していただいたんですが、かなり忘れている気が・・思い出しながら書きましたが、間違えて理解していることがあるかもしれません。途中メモも取っていたのですがブランを抱っこしながらだったので、もし許可がとれれば録音させてもらうとよかったかもしれないです。
とりあえず、マッサージと熱と水を出す薬膳の食事を意識して頑張ってみます!
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