愛犬の舐め癖。常同行動改善のトレーニング(10回)を終えて

愛犬の舐め癖。常同行動改善のトレーニング(10回)を終えて

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陰部を舐め壊す常同行動の改善のために、行動学の観点からプロのトレーナーさんによるトーレニング治療を試みていました。

1週間〜2週間に1度の頻度で(計10回)、3ヶ月後の結果です。

常同行動改善のためのトレーニングのまとめ

まず最初は健康状態をクリアにすることからでした。

トレーニングによる治療は健康であることが前提だそうです。舐め壊した陰部が完治していないと、気になって舐めたがってしまうからです。

常同行動による舐め壊しの患部
トレーニング開始前。
患部を舐め壊していた頃の状態

そこで、病院での治療を受けた後に、物理的に舐められないようにリードをひいて防止する方法を教えていただきました。→ トレーニングを開始しはじめた記事はこちら

家の中でも首輪とリードを着用し、舐めようとすると強制的に引っ張るというシンプルな方法なのですが、これが結構効果的で、陰部の傷はある程度きれいな状態まで治すことができました。

ただ、この方法はあくまで患部の状態を悪化させないためのもの。肝心の舐め行動をやめさせるためのトレーニングは別にありました。

そのトレーニングとは、落ち着いて過ごすことを評価するというものです。→ 詳しい記事はこちら

興奮すると舐め癖がでやすいブランが、落ち着いてリラックスしている状態をキープできるようにするためのトレーニング。

おおまかに言うと、
日常生活で静かに過ごしている時に褒めてご褒美をあげる
マットの上で静かに過ごすマットトレーニング
この2つがそれに当たります。

【マットトレーニング】
  1. マットを敷く。トレーニングを始める合図として「ベット(もしくはマットなど)」と声をかけ、マットの上でフセをして待たせる。
  2. マットの上にいるといいことがあると教えるために、静かに待てている時はおやつをあげる。初めは数秒から。1分、1分30秒、2分、3分などおやつをあげる間隔を徐々に長くし、慣れてきたら時間をランダムにして変化をつける。長い時間待てた時のおやつは多めに。
  3. 飼主は少し離れてみる。徐々に距離を長くし、部屋を出たり扉を閉めてもマットの上で待っていられるように慣らしていく。

マットトレーニング

マットにいるといいことがある♫と思わせることで、トレーニングに成功したワンちゃんは何時間でもマットの上で静かに待っているそうです。

なんと!Σ( ̄□ ̄lll)
何時間も!?
なんて優秀なワンちゃん。

ブランは初めてなので、目標1分。
「3分できればスゴイです」とトレーナーさん。

ブランにできるかな。。。

・・と思っていたら、ところがどっこい。

初めてですぐ3分できたんです!!!

トレーナーさんもびっくりです!
でかしたブラン!!!
これまで別のトレーナーさんにもお世話になったことがあるためか、「トレーニングがきちんと入ってますね」と褒められました。

マットトレーニング
マットの上で寝ることも。

その日のトレーニング後は、静かに待てる時間を長くする自主練が宿題として出されました。

「次は5分、その次は10分を目標にしましょう」とトレーナーさん。

ところが、またまたどっこい。
ブランは目標10分もすぐにクリアしました。
わたしが部屋を出て扉を閉めてもマットの上で待つことができます。

おやつ欲しさにすごい集中力!(笑)

マットトレーニング楽勝♫と少し調子に乗っていました(^^;)

しかし、そのうちあることに気づきました・・

《トレーニングモード以外は落ち着けていない》

マットを敷いてトレーニングモードになると集中して舐めないのですが、それ以外はあいかわらず舐めモード。

舐めモード全開になると何をしても止まりません。

一時期は舐めレベル10から5程度まで激減していたのですが、慣れてきたのか日に日にレベルはアップぎみになり、現在はレベル8くらいです。

トレーナーさんに相談すると、普段の『自然体でいること』をもっと評価してあげてくださいとのことでした。

マットトレー二ングが難なくできたことで満足してしまい、自然体でいる(落ち着いて過ごしている)ことの評価をあまりしなくなっていたなと反省・・。

それからは、部屋で舐めずにくつろいでいる姿を見つけるとすぐ、タンクリック(おやつが出る合図)を鳴らしてご褒美をあげています。

常同行動トレーニングを終えて
静かに過ごしている時は褒めてあげています。

トレーニング終了後にいただいたアドバイス

トレーニングはもうしばらく続けた方がよさそうでしたが、家計の事情もあり、10回で一旦終了ということにしました。

なので、最終日に今後のアドバイスをいただきました。

まずは観察することが大事だそうです。いつ、どこで、誰がいる時、どんな行動をしたら舐め行動がでるのか細かく分析し、それぞれに対処方法を考えていく。

ブランは幸い(?)食べることが大好きなので、食でトレーニングの意欲をかきたてるべく、『条件付けによる舐め行動の回避。大好きなおやつを準備する作戦』をおすすめされました。

例えば、ブランは散歩帰り自宅に着くと必ず舐めるのですが、自宅に入るとすぐ、その時にしかもらえないとびきり大好きなおやつを与えるようにするといいそうです。

おやつはできれば食べるのに時間がかかるようなものが良くて、コングにおやつや凍らせたヨーグルトを詰めたものや、味噌汁の味噌なし(だし汁と具材のみ)を凍らせて与えると喜んで食べるワンちゃんがいたとのこと。

kongで舐め癖を減少させる方法を試してみました。
詰め物をしたコングを舐めるブラン。

食べることが大好きなブランですが、舐めモードに入っているのをやめさせるほどのおやつがまだ見つかっていません。現在模索中です。

あとは、静かに過ごせる時間を増やせるように、これまで教えていただいたトレーニングを引き続き行っていきます。

さいごに

10回程度(約3ヶ月間)のトレーニングだったので、完全なる舐め行動の改善とまでは至りませんでしたが、患部が綺麗になり、以前より静かに過ごせる時間も増えたので、トレーニングをお願いして良かったと思っています。

現在の患部
現在の患部の状態

舐めモード全開になる前の「ちょっと舐めたそう」くらいであれば、マットを出すと舐るのを止めて喜んでマットの上にやってきます。

マットトレーングの効果ですね。

たくさんアイデアの引き出しがある、とてもいいトレーナーさんでした。

また問題が出てきたらお願いしてみようと思っています。

習ったトレーニングを実践し続けることで、少しでも常同行動がよくなっていけばと思います。