【常同行動の治療】トレーニングの秘訣は『自然体でいることを評価する』こと

【常同行動の治療】トレーニングの秘訣は『自然体でいることを評価する』こと

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常同行動改善のためのトレーニング、3回目が終了しました。

前回書いた「極力舐めないようにして、患部の状態をよくする」ことを実践しながら、同時進行しているトレーニングがあります。今回は前回紹介できなかった「別のトレーニング」の一部について書いていきます。

このトレーニングはしつけの基礎として、常同行動のありなしに関係なく、飼主との良好な関係を築く効果が期待できると思います。

常同行動を改善するために必要なこと

暇さえあれば陰部を舐めようとするブラン。

改善のためには「自然体でいることを評価する」ことが大切だそうです。

  • ボーッとしている
  • 外を見ている
  • 歩いている

など、こちらを見ていない気にしていない、ブランが「自然体」でいることを褒めてあげること。

自然体でいることを評価するトレーニング

そして、ブランは興奮すると特に陰部を舐めたがるので、できるだけ落ち着いて過ごせるように、わたしたち飼い主の接し方もレクチャーしていただきました。

状況によって褒め方を変える

接する状況によって褒め方を変えた方がいいそうです。
状況別に2パターンの褒め方を教えていただきました。

❶ 動きのあるトレーニングをしているとき

テンションを上げて、声を高く発して褒める。犬を興奮させて集中力を高める効果があるそうです。

❷ 落ち着いて過ごしているとき

リラックスしているときは、以下の点を意識して『犬が落ち着く触り方』で接します。

まずは人(飼主)が落ち着くことが大切
呼吸は深呼吸。吐く息をイメージして、フーッと1回吐く中で3回ゆっくり撫でる。
ゆったりと声をかける
「おりこうねーーー」と吐く息と同時に語尾を伸ばすように、やさしく声をかけて撫でる。
アイロンをあてるように撫でる
アイロンをあてるように(手の熱を伝えながら)犬の体をゆっくり撫でる。
撫でる強さ
目を瞑った自分の眼球を触るくらいの力で、優しく撫でる。
触られてうれしいポイントを探しながら撫でる
耳を撫でられるのが好きなワンちゃんは多いそうです。

このパターン❷の『落ち着く触り方』に慣れてくると、日頃の犬の落ち着きぐあいが変わってくるそうです。

トレーナーさんによると、わたしの撫で方はチャッチャと動きが早すぎるとのことでした(^^;)

自然体でいることを評価するトレーニング
「ゆっくり」を意識しながら。

『自然体でいることを評価する』トレーニング

静かにくつろいでいる時、パターン❷の触り方を実践しながら、30秒に1回くらいの頻度でご褒美のおやつを与えます。

与える前に「コンッ」と舌を鳴らす【タンクリック】と呼ばれる音をだして、ご褒美の合図を出してから与えるようにします。

おやつはすぐ取り出せるポケットやトリーツポーチに忍ばせておきますが、取り出す動作をする前にタンクリックを鳴らすことがポイント。おやつが出ることを悟られないためです。

タンクリックで反応するようになれば、離れていても注意を向けることができるようになり、舐め始めたらタンクリックだけで制止できるようになるとのことでした。

他にも撫でていない時、ひとりで落ち着いて過ごせているときにもタンクリックを鳴らしておやつを与えながら「おりこうさんだね」と褒めています。

触っている時だけでなく、触っていない時も力を抜いてボーッとしている時は「おりこうさん」だと評価してあげることが大事だそうです。

以上が、犬が静かな時に注目して『自然体でいることを評価する』トレーニングです。

自然体でいることを評価するトレーニング

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自然体でいることを評価するトレーニング
脂肪分が少ないからダイエット中にもおすすめ。

『自然体でいることを評価する』トレーニングの効果

ブランがまだ子犬だったころに「静かにしているときに褒める」ということはやっていましたが、1歳を過ぎてからは褒めることはなくなっていました。

今回自然体でいることを褒めるというトレーニングを始めて、落ち着く時間が少しだけ増えたように感じます。これまで目を離すと必ず舐めていたような場面でも、伏せして静かに待っていたり。

まだまだ舐めようとすることは多々ありますが、『自然体でいることを評価する』というのは常同行動とは関係なく、通常のしつけとしていい効果が期待できると思います。

ただ静かにすごしていることを褒めるだけで、「あ、こうしていたらいいんだ」と次第に落ち着いて過ごすことが多くなるようです。

よく褒められるので、ブランもうれしそうな(^^)

他にもトレーニングを実践中です。
その効果のほどはまたご紹介します。

自然体でいることを評価するトレーニング