愛犬の皮膚を舐める癖は心の病。病名は「常同行動(強迫神経症)」と判明しました。

愛犬の皮膚を舐める癖は心の病。病名は「常同行動(強迫神経症)」と判明しました。

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数ヶ月前からはじまった、ブランの舐め癖。
これまで病院を3件受診し、アレルギー検査から保湿系のスキンケアまでやれることは全てやってみましたが、完治には至らず・・

これといった改善策がないまま、最後に通っていた病院でも心の病と診断され、「抗生物質でよくならないようなら精神安定薬を試してみましょう。」と言われました。

できることなら精神薬は服用させたくないと思ったわたしたち夫婦は、これで最後という気持ちで別の病院を探すことにしました。

4件目となる新しい病院へ。精神薬の服用は必要か否か。

数日後、ネットで評判のいい病院を見つけ受診しました。
りんご動物病院。
ほっこりしたかわいいネーミングの病院です(^^)

こちらでこれまでの経緯を説明し診察していただきましたが、結果はこれまでと同じく抗生剤を飲むことに。

患部が赤く腫れていたので、とりあえずは赤みを引かせた方が良いという診断でした。

それから2週間ほど服用したところ、患部は赤みがひき、腫れもひいた状態にまで回復。

その後、処方された抗生剤を飲み終えたタイミングで再診に訪れ、診断結果を聞きました。

すると、・・・やはり心の問題でしょう。とのことでした。

先生によると、精神薬を飲ませても「舐める子は舐める」そうで、ブランへの使用は現段階では一旦見送ってみようということになりました。

心の病なので生涯治らない場合もあるし、
一度治っても何かの拍子に再発することもあるそうです。

あー・・やっぱりそうか。と少し落ち込みましたが
本人はいたって元気ですし、治るかもしれないし。

今は「気長につき合っていこう!」と前向きな気持ちで頑張ることにしています。

エリザベスカラーをつけたブラン
カラーをつけて家でくつろぐブラン。

心の病「常同行動(脅迫神経症)」とは!?

ブランのようにある一定の動作を止められない、定期的に続けてしまう症状「常同行動」「脅迫神経症」といった病名があるようです。

よく柴犬などが自分のしっぽをグルグル追いかけ回したりしますよね。

その行動もそういった病気の一種だそうで。

他にも、自分のしっぽや手足を必要以上に噛んだり舐めたり。
その行動が常態化すると、出血するだけでなく、しっぽがちぎれるまでやり続けてしまうケースもあるようです。

ブランの場合は陰部を血が滲むまで舐めています。
陰部は傷が悪化すると手足などの他の部位に比べて治療が大変だそうで、先生からは「できるだけ舐めさせないようにしてください」と言われました。

常同行動(強迫神経症)の発症の原因の多くはストレス
退屈だったり、不安だったり、コミュニケーションやスキンシップの不足、運動や刺激の不足など様々な理由が考えらるようです。これらの理由からもブランの散歩や遊びの時間をこれまで以上に増やすことにしました。

今後の治療と対策

散歩や遊び以外の「治療のための対策」を以下のように行ってみることにしました。

患部に届かないようにエリザベスカラーを幅が長いものに変える。

これまでのカラーでは患部に口が届いてしまっていたので、もうひと回り大きなカラーをつけてみることにしました。

エリザベスカラー二重着用
ひと回り大きなカラーを二重に着用

舐めたい欲求を我慢させるというのはとても大変で、完全に患部へ届かなくなると、ヒーヒーと悲鳴のような声を上げながらウロウロするように・・。

おやつやオモチャで気をそらしてみたり、音を立ててビックリさせてみたりとなんとか気をそらせることに1日中奮闘する日々。

そうしてなんとか誤魔化しながらどうにか3日ほどやり過ごしたところ、病院の先生がおっしゃっていた通り舐めずに過ごしたこの数日で患部はキレイに戻りました。

ただ、比例するようにブランのストレスも日に日に増加したようで・・
普段より吠える頻度が増え、カラーを一旦外すとチャンス!とばかりに、以前より激しく舐めるようになってしまったのです。

結局、カラーは元の15cmタイプのものだけに戻しました。
これでは舐められてしまうのですが、全く届かない状況よりは落ち着いています。
完全に外した場合よりは少し舐めにくそうという感じです。

患部を舐めるブラン
15cmのカラーをつけて患部を舐めるブラン。顔が怖いw

塗り薬は散歩に行く直前に塗る。

処方された塗り薬はビクタスS MTクリーム。
1日1回患部に塗ります。

調べてみたところ、細菌性及び真菌性皮膚感染症のお薬で「守らなければならないこと」として「連続8日以上の塗布は行わないこと。」とありました。

先生曰く、副作用として1週間以上塗り続けると、毛が生えなくなるとのこと。

ただブランの場合、既に舐めすぎで患部には毛が生えなくなっているのであまり関係ない?・・

そして、薬を塗るタイミングは散歩に行く直前にしました。
散歩中はほぼほぼ舐めないんですよね。

あとは、かゆみ止めの錠剤の飲み薬を10日分(10回分)いただきました。
腫れてしまったときにだけ、1日1回飲ませています。

まとめ

一時はアレルギーや乾燥肌を疑ったブランの皮膚疾患でしたが、舐めずに過ごした数日間でキレイに治ったことからも、病院で診断されたとおり「心の病」で間違いないようです。

物理的に舐めさせないようにすることは可能でしたが、患部が一時的に改善したとしても完治とは言い難く、カラーを外せば簡単に再発してしまいました。

舐めてしまう原因の根本を改善しないとダメそうです。
散歩不足なのか、コミュニケーション不足なのか・・
どちらもこの病気になる前からできるだけ行っていただけに、これ以上どうしたものかと悩むところです(^^;)

現在の患部の状況は、エリザベスカラーを15cmに戻して舐められるようになったため、腫れたり少しおさまったりの一進一退。

どうして舐めてしまうのか原因がわからないだけに、完治まで長期化することは覚悟して、あきらめずに頑張っていこうと思っています。

ブランの皮膚疾患
現在の患部の状態。赤く腫れています。