この夏の我が家の『薬膳わんこごはん』

この夏の我が家の『薬膳わんこごはん』

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漢方を取り入れるようになってから、これまで以上に食に気をつけるようになりました。

薬膳(を意識した)食材を取り入れて毎日ごはんを手作りしています。薬膳といっても、生薬などを使ったものばかりというものではありません。スーパーで買える旬の野菜や食材から愛犬の体質にあったものを取り入れているだけです。

この夏の我が家の『薬膳わんこごはん』をいくつかまとめてみます。

【薬膳とは】
薬膳とは、中医学の考えに基づく健康維持を目的とした食養生のこと。食材から得られる効能・効果を、季節や体質・体調に合ったものから選び、日頃の食事に取り入れていくことです。

季節や体質にあった食材を取り入れる

ブランの体質は『熱や水が溜まっている状態』です。

いつもハァハァしていたり、草を食べたがったりと東洋医学的にみると熱がこもっている症状が。また、背中の皮膚が柔らかすぎる、水状の涙が流れるといった余分な水が溜まっている症状です。

これまであげていたドッグフードは「鶏と羊肉」。
どちらも体を温める食材でした。さらにドライフードは消化の際に熱を発するとか。

マッサージと漢方で体質改善をしていますが、平行して毎日のごはんを完全に手づくりに変更し、熱や水を出す作用のある夏野菜をメニューに取り入れるように心がけました。

【夏が旬の食材の特徴】
体を冷やす働きがあるので、余分な熱を排出させる。冬瓜・スイカ・きゅうり・にがうり・トマト・ナスなど

体の余分な熱や水を出す漢方食材(生薬)

獣医師さんにおすすめされた体の余分な熱や水を排出する食材を購入してみました。

菊花・緑豆・ハトムギ

緑豆

解毒、体を冷ます効果が強いそうです。味はあずきのような感じで美味しい。

[食べ方]
2〜3時間ほど水につけ、沸騰したお湯で20分程ゆでます。茹で汁にも成分が溶けているそうなので、捨てずに利用します。

ハトムギ(ヨクイニン)

イボ取りの生薬としてよく聞くヨクイニンはハトムギのことで、イボができる子や脂肪腫、結石などができている犬猫にもお勧めだそうです。肌や皮膚がベタベタしたタイプのペットの熱と湿気を取るのに有効で、利尿作用によるむくみ改善にも効果が期待できるそう。

[食べ方]
ハトムギはしっかり水洗いしてから数時間〜一晩水につけます。その後水から火にかけ、芯がなくなるまで30〜40分茹でます。多めに茹でておけば冷凍保存で必要な分だけを使うことができます。

菊花

目の不調を改善するときによく使われるそうですが、余分な熱を排出したり、水分の代謝を調節するデトックス効果もあるそうです。

[食べ方]
乾燥した1〜2花をお湯に浸し、その戻し汁を飲み水や手作り食に混ぜて利用します。戻した後の花も食べてもいいそうですが、苦味がある上カスのようなものなので捨ててしまっていいとのことでした。

我が家の薬膳わんこごはん(一例)

実際につくったある日のごはんをご紹介します。お肉は豚肉や白味魚など温める作用のないもの。野菜は夏野菜が主ですが、気の流れを良くする大根は頻繁に登場します。

ブランのごはんは1日3回。夜作って次の日の朝と昼も同じメニューです。3回に分けてあげているので写真の分量に違いがあります。適当なもので・・ご愛嬌で(^^;)

わんこの薬膳ごはん
ハトムギ・セロリ・豚肉・ナス・大根おろし・ブロッコリースプラウト・白ごはん
わんこの薬膳ごはん
豚肉・アスパラガス・大根・トマト・菊花の戻し汁
わんこの薬膳ごはん
鯛・ピーマン・大根・アスパラガス・緑豆・ハトムギ・白ごはん
わんこの薬膳ごはん
カツオ・オクラ・大根おろし・スプラウト・冬瓜・枝豆・白ごはん

おやつにはスイカ!

夏の代表選手スイカは高い利尿作用と熱を冷ます効果があるそうです。ブランにぴったり!

スイカを食べるブラン

カットスイカを購入し、ちょこちょこおやつ代わりに食べさせています。

スイカを食べるブラン

丸かじりはうまく食べれなかったので、一口サイズにカットすることにしました。

スイカ
一口サイズにカットしたスイカ

もうスイカの季節も終わりですね・・また来年。

旬の食材を食べることの大切さ

「我が家の夏の薬膳わんこごはん」でした。

これまでなんとなくしか気にしていなかった旬の食材ですが、ブランの体質改善をきっかけにより意識をするようになりました。

その季節の食べ物を食べるってちゃんと意味があるんだなーと改めて実感しています。

そして、もう少し勉強してみようかと薬膳の本を2冊購入してみました。食材事典のようなものです。主に温める食材冷やす食材かを判断するときに見ています。どちらも全ページオールカラー、コンパクトにわかりやすく特徴がまとめられているので、調べやすくておすすめです。

▼ 根菜や魚、肉、果物といった食材カテゴリーページに分けてあり、気になる食材を見つけやすい。

季節別に分けられており、旬のものを探しやすい。季節と体質に合わせた食材がすぐにわかる。

これを見ていると「よくごはんに入れたあの食材は体を温めるものだったのか!?」など気づきになります。

秋に向けた食材の予習などもしつつ、これからも手作りごはんを楽しみながら作っていこうと思います。