犬の皮膚科専門医による診察でマラセチア発覚!

犬の皮膚科専門医による診察でマラセチア発覚!

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ちょっとだけ前のお話です。

11月ごろからブランの舐め癖がまた悪化するようになりました。

常同行動による舐め壊しの患部
悪化した患部。傷ができる程舐め壊してしまいました。

漢方で体質改善を試みていましたが、原因はまた別なのかな?・・

調べてみると福岡市内で皮膚科の専門医がいるという動物病院が。ホームページには常同行動についての記載もあり、行動学による治療も可能とのこと。

どうも精神的な要因が強そうなブランの舐め癖には、一旦常同行動を専門に診てもらえる病院に連れて行ってみようかと思いました。

まずは電話で問い合わせ☎。

すると、なんでも東京の皮膚専門の先生が月に数回診察されているそうで、まずはその先生による診断からということでした。

とりあえず診てもらおうと、早速診察の予約をお願いしました。

今回は関連する写真が少なめだったため、記事内容とは関係のないお花見ショット多めでお送りします。

皮膚専門獣医師による診察

予約の日はじめての動物病院へ。

皮膚科を専門にされている先生に診てもらうのは初めてです。

これから動物病院も人間のように皮膚科、内科、外科、泌尿器科などと専門化されていくのかもしれないですね。

桜とキャバプーブラン

はじめましての先生はやさしい雰囲気の方。
診察しながら「しっつれーい」と言うのが口癖(!?)の先生でした(^^)

これまで抗生物質やあらゆるステロイド剤を試してみても効果がなかったこと、最近は陰部やお腹まわりに加えて手足や肛門も頻繁に舐めるようになったことなどを説明しました。

「皮膚の病気というよりは気持ちの問題なんじゃないかと思っているのですが・・」と相談したところ、「お話を聞いているとその可能性が高いかもしれませんが、まずは皮膚の病気の可能性を完全にクリアしてから行動学の先生へバトンタッチする流れになると思います」と先生。

皮膚の病気の可能性が少しでもあれば、その治療を終えてからでないと行動学の治療をしても効果が出にくいそうです。

これまでいくつもの病院で診てもらいましたが、原因不明との診断ばかりだったので、正直皮膚科の治療はもういいかなと思っていました。

どうせ、ステロイドが効くかどうかを試してアレルギーやアトピーの可能性を探るという治療でしょう?ステロイド治療は効果ないから、早く行動学の先生に診てもらいたいなと。

でもお話を聞いて、まずは皮膚の診断が必要なのは、確かにそうかなと思いました。

もし病原があるとすれば、行動の云々どころじゃなく、気になって舐めちゃいますもんね。

「長い治療になるかもしれませんが、がんばりましょう」と先生。
「はい、よろしくお願いします。」

ということで、まずは治療はじめとして顕微鏡で皮膚の状態を確認することに。

先生は「しっつれーい」と診察台のブランのお股や耳、足裏などから皮膚スタンプとやらをペタペタと次々にとっていきました。

桜とキャバプーブラン

舐め癖は完全に精神的な問題だと思っていたわたし。
皮膚の検査をしても異常なしだろう思っていたのですが・・

検査結果は「マラセチア」でした。

マラセチア!?
よく耳にするフレーズでしたが、ブランもついにマラセチアデビュー。

よく舐めていた手足を中心にマラセチア菌が増殖していました。

マラセチアは常在菌なので少数存在するのは問題ないようですが、増えすぎると痒みや臭いが出たり、ベタベタと脂っぽくなるそうです。

ブランの場合は軽度のようで、臭いや脂っぽさはあまりありません。

マラセチアといえばカビの一種。
以前真菌の治療をしたことがありますが、同じカビ(真菌)でもマラセチアは常在菌のためうつったりすることはないそうです。

毎日の塗り薬と次回の診察までの2週間の間に1度メディダームでシャンプーすることになりました。

またメディダームを使う日が来るとは(^^;)

外用薬とシャンプーによる治療の結果は?

帰宅後、家での治療は
点耳薬(ウェルメイトL3)を1日1回、
陰部、お尻、手足の裏、耳、顎下に各1滴ずつ塗布
2週間に1回メディダームでシャンプー
です。

桜とキャバプーブラン

そうして、2週間の治療をして再診してもらった結果は「もう大丈夫でしょう」とのことでした。

以前の真菌といい、今回のマラセチアといい、よく舐めるからかカビが増殖しやすい体質のようです(^^;)

そして、マラセチア治療は終了しましたが舐め癖はおさまらなかったので、次はアポキルを試してみることになりました。

【アポキル】
犬のアトピーやアレルギーによるかゆみを緩和する治療薬。 従来のステロイドよりも副作用が少ないが同程度の効果が期待できる薬。

アポキルってここ数年よく聞きますよね。
日本では2016年ごろから使われはじめたようですが、「痒い」という脳への伝達を遮断してくれるという、結構画期的なお薬らしいです。痒みに関する伝達のみを遮断するだけなので、副作用が少ないと説明を聞いたような(ちょっと前なのでうろ覚えです・・)

とりあえず3日分で様子見することとなりました。

アポキルによる治療の効果は?

アポキルは即効性のあるお薬らしいですが、ブランの舐め癖に変化はみられません。

とりあえず処方された3日間服用してみましたが、ブランには終始効果がなかったです。

やっぱり痒くてなめているわけじゃないのかな・・

また病院へ。

桜とキャバプーブラン

ステロイドによる治療

アポキルも効果がなかったブラン。
行動学の先生へバトンタッチするためには、陰部の状態を良く(皮膚の傷や腫れをクリアに)しておかなければいけません。

そこで、ステロイドと抗生物質で治療することとになりました。

また、ステロイドか・・
やっぱりステロイドじゃないとダメなのかな。
良くなっては舐める→悪化してステロイド。
これをこのままずっと繰り返していくのかな。
とちょっと落ち込みました。

途中病院に通いながら計21日、毎日ステロイドを服用し、その後2日に1回に減薬。

そして「この状態が維持できればいいでしょう」という状態まで治ったところで、ステロイドによる患部治療は終了しました。

約1ヶ月程度服用しました。

常同行動による舐め壊しの患部
舐め壊しによる傷は治りましたが、皮膚の黒ずみと陰部の変形はそのままです。

結果、ブランの舐め癖は皮膚疾患を要因としたものの他、心因的な要因がありそうだという見解でした。

この後、トレーナーさんによる行動学の治療へとバトンタッチされます。

まとめ

皮膚科の先生による治療が一旦終了となりました。

治療は「マラセチア治療」→「アポキルによる痒みの抑止」→「抗生物質・ステロイドによる治療」という流れでした。

犬の舐め癖の原因は、病気や心因的要因といったものが複数関与していることが少なくないそうです。

そのため、まずは皮膚疾患の治療からアプローチし、その後行動学の先生へとバトンタッチするそうで。

行動学の治療をしてくださるトレーナーさんは遠方のためzoomでのリモートになるとのこと。

皮膚の治療を終えたのが1月中旬のおはなし。
今は4月。

引っ越しでネット開通できたのがつい最近なので、zoomによるリモート受講ができず、皮膚治療終了から2ヶ月強経ってしまいました。

一度お電話でご連絡いただきましたが、とても感じの良い方でした。
近々ご連絡してリーモートによる治療をお願いしようと思います。

その様子はまた後日。

キャバプーブラン