無駄吠え対策の前に知ろう。なぜ犬は吠えるのか?犬が吠える理由。

無駄吠え対策の前に知ろう。なぜ犬は吠えるのか?犬が吠える理由。

記事内に商品プロモーションを含む場合があります。

犬は本来、吠える生き物です。吠えることはコミュニケーションでもあり、犬にとって大事な意思表示になります。“無駄”吠えとは人間の都合で、犬は伝えたい事があって吠えているのかもしれません。
吠えることをただ叱るのではなく、犬がなぜ吠えているのかを理解し、回避できる理由であればしつけの前にまずは対処してあげましょう。

人間によって吠えるように改良されてきた

犬は昔から人間と共に生活し、番犬や猟犬、牧羊犬などとして飼われてきました。不審な人物がいれば知らせる、獲物の場所を教える、羊や牛などの群をまとめるなど、犬が「吠える」ことは最も必要とされ、人間によってそのように改良されてきたのです。中には吠えづらい犬種もいますが、犬は本来吠える性質・習性を持っているということを理解してあげましょう。

● ダックスフンド ● ビーグル ● ヨークシャテリアなどのテリア系  ● ボーダーコリー  ● チワワ  ● ポメラニアン ● パピヨン ● 柴などの日本犬

欲求や不満があって吠える

十分なごはんやお水、暑い・寒いなどの生活環境や、散歩に行きたい、遊びたいなどの犬に必要な欲求は満たされていますか?

生活をする上で必要な環境が整っていないと、犬は欲求不満を吠えで解消しようとします。

我が家のブランもお水が無くなると吠えて知らせていましたが、吠えている時に対応すれば「吠えれば来てくれる」と思い、さらなる無駄吠えに繋がってしまう可能性があったので、できるだけ吠えがおさまる瞬間を見計らって対応するようにしました(1番は水を切らさないことですね(><))。

今では水が無くなると吠えるのではなく、水入れの皿を前足でカツカツと鳴らして知らせてくれます。

以下のチェック項目で愛犬の状況を確認してみてください。不十分な項目があると無駄吠えの大きな原因となりますので、すぐに改善してあげましょう。

  • 成長に合った量とバランスの取れた食事
  • いつでも飲める新鮮なお水
  • 清潔な寝床や適度な温度などの快適な生活環境
  • 毎日の十分な散歩
  • 飼主さんとの遊びによるコミュニケーション

我が家では十分な散歩と遊びのコミュニケーションの時間をしっかり設けたことが、吠えの改善に大きな効果を感じました。

毎日体調などを見ながら少しずつ散歩の距離を長くし、現在では1時間程度の散歩をしています。

外で色々な匂いをかいだり、車や工事現場の音、たくさんの人や動物を見聞きすると、帰ってくると疲れてしばらく寝ています。そうした毎日を繰り返しているうちに、比較的落ち着いた時間が徐々に増えていきました。

小さな小型犬でも、健康で体力がある場合は朝晩40分〜1時間程度の散歩をしてみてください。しっかり散歩した犬はいろいろな刺激に満足し、吠えることが少なくなるそうです。

ワクチン完了前の散歩ができないパピーの場合でも、抱っこして外に出て、小さなうちからたくさんの刺激を与えてあげましょう。子犬のうちから色々な経験をさせておくと、動じない・吠えない・落ち着いた子に成長してくれますよ。

恐怖や不安から吠える

雷や掃除機などの大きな音が苦手な犬、飼主さんと離れることが不安な犬(不安分離症)など、犬によって恐怖や不安の対象は様々ですが、恐怖や不安を感じると、それを取り除こうとして犬は吠えます。

恐怖や不安で吠えている場合、叱って無理にやめさせようとすると逆効果です。その原因となっている事柄を排除する、もしくは犬にとってある程度安心できる対象になるまで、時間をかけて慣れさせていくことが必要です。

縄張意識から吠える

犬は縄張意識から、自分のテリトリーを守ろうとする習性があります。そのため、家に来る配達員の方やお客さんを不審者と見なし、追い払おうと吠え続けるのです。

また、縄張意識の強い犬は怖がりな面もあり、恐怖心からも吠えている場合もあります。吠えがエスカレートすると最悪相手を噛むといった行動をとることもあるため、来客時の無駄吠えは早めに対処しましょう。

飼主さんが毅然とした態度で「大丈夫だよ」と声をかけて安心させることからはじめてみてください。

痛みや認知症など身体理由によって吠える

痛みや認知症など身体的理由で犬が吠えることがあります。全身を触って嫌がったり、痛がったりしないかやさしくチェックしてみてください。犬は我慢強い生き物だそうです。吠え続けるような痛みは重症の可能性がありますので、その場合は早急に獣医さんを受診してください。

また、老犬の場合、認知症で吠えることがあります。「同じ場所をぐるぐる回る」や「いつもと違うところで排泄するようになった」、「昼夜が逆転しだした」などといった症状は認知症の疑いがあります。
愛犬が歳をとったら注意深く観察し、早期に気づいてあげるようにしましょう。

まとめ

犬は本来、吠える生き物なので、まずは「なぜ吠えているのか」を理解してあげることが必要です。ある程度、許容範囲の吠えは許してあげましょう。
十分な食事や快適な生活環境など、犬にとって必要な欲求や不満を満たし、たくさんの散歩や遊びで精神的にも安定させてあげることはとても大切なようです。

そして、無駄吠えはすぐには直りません。根気よくしつけていくことが必要です。時間をかけて、焦らずゆっくり愛情をかけてしつけをしていきましょう。