体験記❷ | しつけに悩む日々。体調不良で育犬ノイローゼに。
- 2018.11.13
- 育犬ノイローゼ
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ブランは吠える・噛む・暴れるの三拍子揃ったヤンチャな子でした。
大人しかったのは初日くらいで、以降は元気いっぱいです。
元気はいいことなのですが、元気が過ぎてビックリするほどでした。
まず吠える。これが一番困りものです。遊びたい、水がほしい、物音がした、うんちした、おしっこしたなど事あるごとにワンワン吠えました。
さらには「なんで今吠えた?」という無の状況時も謎のワンワンです。
こんなに吠えるのものかと戸惑いました。
そして、眠っている時以外は暴れまわっています。部屋中を駆け回り、家具や靴、スリッパ、床材から窓のヘリなどあらゆる物をガジガジ。私や旦那さんの手足をガブガブ。手足だけでなく髪の毛、鼻、耳たぶなんでも噛んできます。
尖った乳歯は案外鋭く、いつも傷だらけでした。
横になると顔面を噛まれるので、うかつに昼寝もできず、家では常に背筋を伸ばして座る状態です。
低い声で叱っても、やさしくなだめても一切聞いてくれませんでした。
しつけの検索をして色々と試す日々
これまで数頭の犬を飼ってきましたが、こんなに大変な子は初めてです。
困りに困ってあらゆるしつけの方法を読み漁りました。
暇さえあれば「犬 無駄吠え」「犬 甘噛み」など検索しまくりです。
しつけに関する情報はそれぞれ違っていて、さっき見た記事では「いい」と書いてあった方法が別の記事では「絶対やってはダメ!」と書いてあったり。
とはいえ、とりあえずやれることはやってみました。
例えばマズルコントロール。
マズルとは犬の鼻先から口にかけた部分のことで、いけないことをした際に手でマズルをギュッと掴むという方法です。これは本来母犬が子犬をしつける際に行う行動で、母犬はマズルを噛むそうです。
あとは“手を噛んだ際にその手を喉の方まで押し込む方法”や“鼻先をピンとはねる方法”など。
ところが、これらの体罰的な方法は返って逆効果でした。
余計反抗的になります。
噛んでいるときに実行すれば、火がついたようにさらに襲ってきました。
あとは吠えに関して言えば、吠えた瞬間にガシャン!と大きな音を立てる方法や犬が苦手とする周波数の超音波が出る機械を使う方法なども試しました。
どちらも最初の1、2回は「え!?」と止まりますが、すぐに慣れて吠え続けるようになりました。
私は家で仕事をしているので、日中もブランと一緒です。生活すべてがブラン一色で、昼も夜もブランと戦っていました。旦那さんが帰ってくると少しホッとする感じです。
徐々に体調不良に
夜は毎日1時間置きに起こされ、「どうしよう、どうしよう」としつけのことばかり考える日々。徐々に食欲がなくなり、頭痛がするようになりました。
音に対して異常に敏感になり、いつも見ていたテレビのボリュームがやけにうるさく耳障りに感じたり、隣の部屋の空気清浄機の作動音にも不快感を感じるようになっていました・・こんなことは初めてです。
後でわかったのですが、「聴覚過敏」というストレスからくる症状だったようです。
子育てをしている人はもっと大変だと思います。
子犬を飼ったくらいで体調が悪くなるなんてなんて情けないんだろうと思いました。
とにかく吠えが続くとクレームがきてしまうかもしれない。「もう噛んで暴れてもいいから吠えないで」と願う毎日。
飼いたくて飼いたくてやっと出会った子犬なのに、全然言うことを聞いてくれないブランにイライラし、当時はあまり“かわいい”とは思えていなかったかもしれません。毎日ピリピリしていました。
今思うと本当にかわいそうです。
ブランをいい子にしようとばかりしていました。
でも当時は気づいておらず、遊びに来た家族にも吠えさせないでと細かく指示を出し「神経質すぎる。」と言われました。すると「じゃあ、どうしたらいい!?」と余計に落ち込みます。
自分が欲しくて飼ったんだからと誰にも悩みを相談できずにいました。
悩みが爆発。旦那さんきっかけで号泣
そして、ある日いつものように検索をしていると旦那さんに「検索やめたら?余計気になるよ」と声をかけられました。
その瞬間ワーッと涙がでました。
大変な子を飼ってしまったのかもしれない。ずっとこのままだったらどうしよう。もうどうしたらいいかわからないと泣きながら気持ちを全部話しました。
すると「そんな完璧にいい子じゃなくて大丈夫。ジオ(先代の子)が病気になって辛かったやろ?健康なら元気でもいいやん。クレームきたらその時また考えよう」と言ってくれました。
それからは「そうだ!健康ならそれでいい。」と思えるようになり、少し楽になりました。
でも相変わらず体調不良は続き、検索はやめられず、あれこれネットでしつけに関する記事を見ていました。
そんなある日、あるサイトのブログにたどり着きます。
私はこのブログにたどり着けたことで気持ちが本当に楽になり、育犬ノイローゼ気味だった毎日を徐々に終わらせることができたのでした。
つづく。
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